撤回 】(てっかい)

自我の支えを取り外す

 

 

今までに言ったこと、誓ったことに自ら縛られ

その上に積み上げてきた「砂上の楼閣」から楔(くさび)を抜く

 

自分の世界を築き上げてきた

すべての前言や誓いを撤回し

"可能性そのもの" である私に帰っていくのです

 

もはや出口のない努力をやめるときです

過去の経験を源に生き続けることを終え

余すことなくすべてを撤回し

"大いなる私" に明け渡すときです

 

Pull out the wedge from the "tower on the sand" that you have built up, bound by your own words and vows.

Withdraw all previous words and vows you have chosen to experience everything, and return to me, who is "possibility itself".

It is time to stop making barren efforts.

Finish living with past experiences as the source and surrender yourself to the "Greater I" to live now.

 


自我がこれまでずっと作りつづけてきた世界の足場をすべて覆す覚悟はあるでしょうか。

しっかりと組み上げられた木組みのように、楔(くさび)で固定して揺るがないように構築してきたつもりで、その身動きとれない苦しさの中で、さらに揺るがないものを求めていくのでしょうか。

これは違っていたけどこれは正しいよね、と少しでも確からしいものを楔に残してその上にまた世界を構築していくのでしょうか。

それとも。

そもそもその土台が違うのだということに気づいてしまうのでしょうか。

 

いったいどこが違っているのだろう? >どこがではなく全部です。

いったいどこから違っちゃったんだろう? >どこからではなく最初からすべて違っていました。

 

撤回。

自我が考える足場など何一つなかった、としたとき全方位に開く

その無限の可能性こそが私であり、常に立つところ

そこから何が現れるのかは、自我にはわからないのだ。

この素晴らしき無知。

降参して"未知"に主導権を渡したとき、自我の"既知"はすべて役立つ道具となり

さあ未知と既知が織りなして作る世界。